中国思想史の先生らしい。
子に語るという口調で、
日本史について、様々な切り口から解説している。
はっきり言って、著者だから語れる内容で、
素人の父親が息子に威厳を示すためににわか仕込みをするには
全く向かない。
確かに、この内容であれば何となく興味を持つはずなのであるが、
流れがあまり見えてこない。goto文が多いプログラムのようだ。
どちらかというと、今ブームの山川の日本史を学ぶ前に一読しておくと
多角的に理解ができてよい本ではないかと感じられた。
個人的には、もっとおもしろく語りたい。
男の子ならば合戦を、女の子ならば血筋とかを。
合戦では、
小牧長久手の戦いとか、関ヶ原とか、湊川とかがおもしろいと思う。
血筋なら
崇徳上皇とか平安時代が人気かな?藤原氏ネタは細川内閣まで引っ張れるし。
女性という意味では北条政子と淀殿、春日局は外せないと思う。