館シリーズの最新作にして9作目。
魔力と言ってしまえばそれまでなのだが
相変わらずあり得ない設定。
それがよくもあり、悪くもあるのだが。
トリックといえば、叙述トリックが無くは無いが、
そんなには大がかりではない。
1993年の設定のようだが、ミステリと呼ばずに
推理小説と呼称しており、時代背景を重んじている点はグッド。
どうしても、一作目の十画館を超えることが出来ないのは、
ミステリ小説のシリーズ物における宿命なのか。
深泥丘奇談のシリーズ方に期待したい。