竹内慎司氏
タイトルのソニーの本社6階とは御殿山(だっけ?)にあった本社ビルの6階で経営企画部があったところ。
日本のサラリーマンらしいイエスマンとワンマン社長によって、無借金経営が一転して多額の有利子負債を抱え込むことになった、その顛末を描く。
「公開会社である以上、既存事業とのシナジーの実現や合理化を通じて買収に使った資金に見合う利益をあげ、投資家に還元しなければならない。」当たり前のことであるが、当たり前に見られていないのが日本の現状。短期的なリターンを求める株主がよいとはいわないが、従業員が会社に守られているのではなく、株主に雇われているということを忘れてしまってはいけない。そして、経営状況を株主に報告する義務を果たさないのはよろしくないと思う。(と今の自分は考えている)
面白い話69ページ目「ゆかしさ」は日本人の美質だと、井沢元彦氏の言葉を引用した上でボジョレー・ヌーボーは酸味が強く、フランス本国では安い値段でしか売れないワインだったが、”解禁日”を設定することで、日本で大量に売れ出した。マーケティングの妙だ。
新しい市場を開発するという発想は常に持ち続けていたい。(機能価値ではなく感覚価値を高めたということ!)
結局、社長をはじめとして、社員自身が自分の会社に酔っている会社は経営判断を誤るということを述べたかったように思われる。常に冷静に判断し、行った投資に対してはしっかりと反省し(チェック)、次の投資戦略に生かしていくべきである。
ちなみに三木谷社長とお知り合いだそうである。エリートはエリート同士で通じているものですね。学派閥って大事なんだと感じる。自分自身の成長のために。