童門冬二
五奉行とか知りたいならいいかも。肝心の関が原についてはほとんど記載なし。直江兼次がらみもほとんど無し。
何となく、関ヶ原を読みたかったので残念。買う前に下調べはきちんとしましょうと反省。
三成は秀吉に忠誠を誓っていたが、尊敬したのは信長のやり方だというストーリーで検証している。小説というよりは、三成の生き方の筋に沿って、現代の第三者的視線で観察している感じ。
個人的意見。
関が原で三成に野望が無かったというのはうそで、勝利の暁には、上方で100万石以上の知行+豊臣政権の執権となるくらいの地位には立っただろう。
そういう意味で福島正則の徳川方につくという見解は間違いではない。後は、早めに家康がぽっくりいけばよかった。
豊臣政権としては、関が原の後に毛利輝元が大阪で秀頼を担いで挙兵すれば、毛利+上杉+宇喜多の3頭体制で政権運営ができたのに。いや、秀頼担いだら、家康は降伏するよね。